全国のかかり釣り師の多くが待ち望んだ発売だったのではないでしょうか。
シマノの最新の筏竿「ニューセイハコウスペシャル」がやっと届きました。
当初発売予定は2023年3月でしたが4月になり、5月になり伸び伸びになっていましたが6月末(ほぼ7月)にようやく手元に届きました。
早速、このニューロッドで釣行したのでロッドの基本情報と使ったレビューをしていきます。
今回購入したタイプは3種類のうちの「160/155」のタイプです。
【シマノ・ニューセイハコウスペシャル160/155】 基本情報
まずは基本情報の紹介です。
全長はメーカーカタログにも記載ありますが実際に僕がそれぞれのアイテムを全てメジャーで測定した結果も載せていますので参考になると思います。
【基本情報】 付属品一覧
購入した時に入っている付属品等を全て紹介します。
実際にメジャーで全長など測った数字も一緒に書いてますので参考にしてください。
- 元竿1本
- 穂先3本(8:2、7.5:2.5、6.5:3.5)
- グリップ2本(ショート、ロング)
- エンドキャップ2個(ノーマル、尻手環付き)
- 竿袋
- セミハードケース
となります。
【付属品 元竿】 スパイラルコア・Xガイド搭載
シマノの技術であるスパイラルコアとXガイドの印字が入っています。
元竿の全長は約97cmですがグリップが入る部分があるのでリールシートの中心までで約83cm。
旧型と比較すると全体的に少し白が強いカラーリング。
元竿のエンドにグリップを嵌め込む形になります。
【付属品 穂先①】 調子違いで3本搭載
穂先は調子違いの3本が標準装備となっています。
- 8:2調子
- 7.5:2.5調子
- 6.5:3.3調子
穂先は全て同じ全長で約52cmです。
従来のセイハコウスペシャルと比較すると元竿が長く穂先は短いです。
各穂先に調子の表記があります。
調子表記の下にある黒い丸い点が差し込みガイドで元竿についており合わせて差し込むことで真っ直ぐなるように設計されています。
穂先はオレンジ色の塗装で海面にもよく映えます。
この日は風もよく吹いており白波が立っている状況でしたが視認性よく見えました。
ちなみに旧型はもっと赤みが強いカラーリングです。
【付属品 穂先②】 穂先の互換性
穂先のタイプがシマノの「Dタイプ」を採用しています。
セイハコウAX、フィラート、リミテッド、と現行品のセイハコウシリーズ全てのモデル間で穂先の互換性があります。
なのですでにそれらの製品をお持ちの方や穂先が折れた場合でも店頭販売で穂先のみ購入できるようになりました。
ちなみに従来のセイハコウスペシャルは穂先購入は本体をメーカーへ送って「修理対応」という形でないと手に入れることができませんでした。
メーカー対応になるので1〜2ヶ月納期がかかり不便でした。
【付属品 グリップ】 ショートとロングの2本搭載
グリップは長さ違いで2種類が標準装備です。
小型〜中型の数釣りなどでは小回しの良いショートレンジ、大型狙いや深場、中切りを多用する場合はロングレンジといった使い分けになります。
ロングであれば肘に当ててテコの原理を使えるので大型のボラでも楽にやり取りをすることができました。
グリップの全長はショートレンジで21cm、ロングレンジで26cmとなります。
写真じゃ分かりづらいですが旧型に比べ滑りづらくなっておりグリップ力が格段に上がっています。
【付属品 エンドキャップ】 2個付きで1個は尻手環付き。
なんとエンドキャップが2個ついています。
1個は従来通りノーマルタイプで普通のキャップです。
もう一個が嬉しい尻手環付きです。
これまでシマノのロッドは尻手環が無く落下防止のロープを装着するのがめんどくさかったです。
これでちょっとした手間がなくなりました。
【付属品 竿袋】 スエードっぽい素材感
竿袋の素材感はスエードっぽく高級感を感じます。
実際に収納するとこんな形になります。
それぞれのスペースに1本ずつ入っているようになっていてある程度システマチックに収納できます。
【付属品 セミハードケース】 ロッドケースがなければ嬉しい
新しいセイハコウスペシャルにはこのようなセミハードケースが付属しています。
- 外寸:105cm×9cm
- 内寸:98.5cm×8cm
持ち手もついているので持ち運びも困りません。
フタの内側はスポンジ生地のクッションが入っているのでロッドを運んでいる最中にロッドを折ってしまう心配もほとんど無いでしょう。
【シマノ・セイハコウスペシャル】 実釣レビュー
ここからは実際に実釣した時の感触を僕の視点でレビューしていきます!
- 日時:7月上旬
- 場所:誠久丸渡船 様(三重県南伊勢町古和浦)
- 水深:12m
- 天気:晴れ
- 風速:最大10m
当日は午前中からすごい風と波で難しい状況でした。
同乗してた人(大ベテラン)が筏で酔ってしまって途中で筏変えをしてました・・・苦笑
【実釣レビュー】 重さは軽く1日持った疲労感は少ない
重さに関しては旧型のセイハコウスペシャルと持ち比べても若干軽く感じました。
実際に測ったところ旧型は120.5g、新型は108gと10gほど違いました(グリップはロング)。
かかり釣りは一日が長いので当然軽ければ軽い方が疲労感は少なくなってアドバンテージになると思います。
【実釣レビュー】 グリップ力がグッド
旧型から変わった点で持ち手の”グリップ力”があります。
シマノで言うところの「パーフェクションシートCI4+」という技術です。
僕が感じていた旧型のセイハコウスペシャルの不満点が持ち手の滑りやすさだったのでこの変更点はめちゃくちゃ嬉しい点です。
【実釣レビュー】 抜群の穂先感度に感動
今回の釣行では「7.5:2.5」調子の穂先を使用しました。
当日は風と波がすごくてひょっとすると釣りもままならない状況かと思っていました。
しかし風や波の影響をティップの部分で受け止めてくれているのが分かり魚のアタリはすごく鮮明に出ました。
またこんな状況にも関わらず軽いオモリでも着底、オモリの重みをちゃんと感じることができました。
【実釣レビュー】 大物でも安心のやり取り
一番の目玉であった大型魚とのやり取りですがほんっまに最高のロッドだと思いました。
大型のボラを5本(ほんまは掛けたらあかんのやけど・・・)あげましたが竿の反発力でグイグイあげることができました。
元竿からキレイに弧を描くように曲がってくれ釣っていて楽しい竿でした。
ちょっと分かりづらいけど60cmのぶっといボラとのやり取りを左手に竿、右手にスマホで自分で撮影してます。
片手でいなせるぐらい竿が強いです。元竿からキレイに曲がっており楽しい竿です!!
【シマノ・セイハコウスペシャル】 残念なところ3つ
良いところばかりだけでなくちょっとぐらい残念な点もあります。
僕が感じたところを正直に書きますのでぜひ参考にしてください。
【残念な点】 元竿のキャップが無い
釣りに直接関わる部分では無いですが元竿の穂先を差す部分にキャップがありません。
以前のセイハコウスペシャルではあったので少し残念に思いました。
【残念な点】 エンドキャップに穂先を差し込めない
エンドキャップに穂先を刺すことができません。
なのでいちいち穂先ケースから取り出してセッティングをしないといけないので、ほんの少しですが手間がかかります。
何回か通っていて知っている釣り場に行くなら家での準備段階エンドキャップに使う穂先を差していきたかったので残念度は大きいです。
【残念な点】 セミハードの必要性
釣り人であればほとんどの方がロッドケースを持っていると思います。
なのでこのセミハードケースは本当に必要だったのか?と疑問があります。
- セミハードケース無しで値段を下げる
- ケースをつけてくれるならリミテッドのようにもっとシステマチックに収納できるケースが良かった
と言うのが本音です。
もちろんロッドケースを持っていない、初めての1本目として購入する方にはめちゃくちゃ嬉しい付属品だと思います。
ケース自体はしっかりした作りで多少乱暴に扱っても壊れることはなさそうです。
【シマノ・23’モデルのセイハコウスペシャル】 まとめ
シマノファンのみならずかかり釣りファンであれば気になっていたロッドだったんでは無いでしょうか。
発売されてから欲しいけど様子見をしている方も多くいらっしゃると思います。
ぜひこの記事を参考に検討してみてください。
結論:超オススメです!!安くは無いですがこれから長い付き合いで釣果を伸ばしてくれそうな雰囲気がプンプンします。
バスは好奇心から喰いつく。 by バス夫人(アメリカのある女性釣り人)
コメント