フカセ釣りで使うウキにはBとかGとか「浮力」というものが設定されています。
この記事では「ウキの浮力とオモリとの関係」について解説をします。
- ウキの号数と浮力設定について
- ウキとオモリの関係
- 浮力別の使い分け
初心者の方にとって1番ややこしくて、難しいところだと思います。
参考になればと思います。
【ウキの号数表記】浮き上がろうとする力(浮力)
ウキの号数表記は「ウキの浮力」、すなわち「浮き上がろうとする力」を表しています。
フカセ釣り師はウキの浮力が「大きい、小さい」といった言い方をします。
- ウキの浮力が小さい 沈んでいく
- ウキの浮力が大きい 浮いてくる
フカセ釣りを始めた頃はどちらか分かりませんでした。
「0号」「B」「G」といった表記がそのウキの浮力(オモリの号数)を表しています。
下の画像がざっくりとしたウキの浮力表です。
メーカーによって号数表記や浮力設定は違うことがありますが、「0号」を基準としているメーカーがほとんどです。
0号とBの間に「G」が入ったりします。
この画像は代表的な浮力になっており、もっと細かく分類されています。
- ウキの表記は「ウキの浮力」を表す。「0号」「B」「G」といった表記がウキの浮力のこと。
- 浮力が小さい→ウキが沈む。浮力が大きい→ウキが浮いてくる。
【ウキとガン玉の関係】浮力調整が必要
ウキの浮力は「B」「G」「1号」といった表記で表されていると紹介しました。
これはつまり言い換えると「ガン玉(オモリ)の号数」となります。
「2Bのウキに2Bのオモリを背負える」ということです。
オモリを打っていない0号のウキのように海面にやや浮いている浮力設定になります。
3Bのウキなら3Bのオモリ、G5のウキならG5のオモリ、となります。
例えば・・・
Bのウキに3Bのガン玉を打つとウキがすぐに沈んでしまいます。
このような沈め方は仕掛け全体で魚に違和感を与えてしまいウキ釣りが成立しなくなります。
- 表記されているウキの浮力は「ガン玉(オモリ)の号数」。
- 浮力がちょうど釣り合った時に0号のように海面にやや浮いている浮力設定となる。
【ウキとガン玉の使い分け】まずは0号・B・1号の3パターンを用意
仕掛けを作る時のウキの浮力やガン玉の有無、号数の使い分けについて考え方とパターンを紹介します。
最初のうちは下の3つのウキとガン玉を用意することをオススメします。
- 0号
- B
- 1号
最初は大きく3つの浮力に分けると狙い方が分かりやすと思います。
【ウキの仕掛けの決め方】ガン玉が必要かどうか?
仕掛けを組む際にまず最初に見るのは「ガン玉が必要か?必要ならどのぐらいの重さが必要か?」を考えます。
- 狙うタナ:浅ければ無しor軽いガン玉。深いほど重いオモリが必要。
- 風・波の有無と強弱:風・波ともに弱ければ無し、軽いオモリ。強ければ重いオモリの方が安定する。
他にも潮の流れやエサ取りの活性、遠投するのか、など様々な条件があります。
しかし最初は「狙うタナ」「風と波の強弱」で考えると良いです。
最初のうちから色々と考えすぎてやりすぎると狙いどころが分からなくなります。
慣れるまでは焦点を絞った方が釣果に繋がります。
【ウキの仕掛けの決め方】0号・B・1号の使い分け
仕掛けの決め方を紹介します。
- 0号:タナは2ヒロまで(深く3ヒロ)。風、波ともに弱い状況でオモリがいらない、または軽いガン玉(G5、G6ぐらい)で仕掛けが安定するとき。
- B:タナは3〜5ヒロ。波、風が多少あってもガン玉の力で仕掛けが安定できるとき。
- 1号:タナは5ヒロ以上。波、風が強く軽いガン玉では仕掛けが安定しないとき。重たいオモリでズドンと仕掛けを安定させたいとき。
これはとてもシンプルな考え方になります。
他にも潮の流れや狙うポイント(遠投or磯際)など様々な条件で変わることもあります。
紹介しているこの仕掛けの決め方は基本的な考え方となります。
様々な条件や要素で複雑に考えることもあります。
経験が浅い方向けの考え方の一つとして捉えてください。
最初のうちはこの3つの仕掛けがあれば、よほど特殊な条件でない限り対応可能です。
【スタートの仕掛け決めても良い】釣れなければ変えるだけ
それでも海の状況など見てもどの仕掛けが良いと分からない方もいると思います。
そんな方は「スタートの仕掛けは決めてしまう。」のも良いと思います。
どの釣り場、どんな磯、どんな状況でも自分はBからスタートするんだ。
スタートはBから始めても釣れなければ仕掛けを変えれば良いのです。
すると段々とマッチする仕掛けが分かってくるでしょう。
僕はホームグランドにしている三重県尾鷲市の場合は3〜5ヒロを狙うことが多いのでBの仕掛けでスタートと決めています。
- 慣れるまで「0号」「B」「1号」と浮力が大きく違う3つのウキを用意
- 仕掛けの浮力を決めるポイントは「オモリが必要か?必要ならどのぐらいの大きさか?」
- スタートの仕掛けは自分の中で「これだ。」と決めていても良い。
【ウキの浮力は一定ではない】状況によって変わる
ここまでウキの浮力やオモリとの関係について解説してきましたが、覚えておかないといけないことがあります。
それは状況によってウキの浮力は変わる。ということです。
浮力に影響を与えるのは「海の塩分濃度」と言われています。
- 天候
- 地域
- ポイント(河川の近くの汽水域など)
これらの要素で海の塩分濃度は変わります。
全く同じウキを使っていたのに
「ここは沈むな・・・。」とか
「前と同じポイントで同じ仕掛けやのに今日はウキの馴染みが悪い。」
となることがよくあります。
大切なのはその時、その状況に合わせた仕掛けを組むことが釣果に繋がります。
【浮力が変わる要因】仕掛け全体の重さ・メーカーの違い
他の浮力が変わる要因として
- 仕掛け全体の重さ(ハリスの号数・ハリのサイズ・エサのサイズ)
- メーカーによって違う
ハリスの号数やハリのサイズ、エサの大きさでも浮力は変わります。
ハリスやハリの号数が大きければ大きいほど沈む力が強くなります。
またメーカーによって、そもそもの浮力設定が若干違うことがあります。
同じ「B」の表記でもメーカーによって若干の違いがあるので注意が必要です。
「同じメーカーの同じモデルの同じサイズで号数違い」を揃えると浮力の違いが分かりやすくて良いです。
【フカセ釣り ウキの号数と浮力・ガン玉との関係】まとめ
フカセ釣り初心者の方はウキの号数や浮力、オモリとの関係や仕掛けの決め方がぶつかる大きな壁だと思います。
ウキの種類と浮力設定が多すぎて訳分からないと思います。
- ウキの浮力とは「浮き上がろうとする力」
- まずは「0号」「B」「1号」の3パターンの浮力を用意
- 仕掛けの決め方 ガン玉が必要か?必要ならどれぐらいの重さか?
- スタートの仕掛けは決めていて良い 釣れなければ変えれば良い
- ウキの浮力は状況によって変わる 海の塩分濃度・仕掛け全体の重さ・メーカー毎
慣れるまでシンプルに「0号」「B」「1号」と大きく3つの浮力で考えると分かりやすいと思います。
釣行のたびに
「0号」と「B」の間を試してみたかった・・・。
といった感じで徐々に引き出しを増やしていけば良いです。
最初から全部揃えて、全部試しても感覚が芽生えていないと自分でどんな釣りをしているか分からなくなってしまいます。
こういった仕掛けのややこしさなどもあり、ハードルが高く感じるフカセ釣りですがハマれば奥深く楽しい釣りです。
これからフカセ釣りを始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。
[マダイ]タイの3段引き:底、中層、上層で3回強い引きをするマダイの特性を表している。
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