【海釣りにおける潮の解説】潮の仕組みと潮汐、潮回りの種類を解説。

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海釣りにおいて海が変化する「潮」について解説します。

潮の変化を理解することで海への理解が深まり釣果に繋がるかもしれません。

  • 潮の仕組み:月の引力と地球の遠心力
  • 潮汐:満潮と干潮
  • 潮回り:種類とそれぞれの特徴

潮について基本的な知識を紹介、解説します。
今後の釣りライフに役立てればと思います。

目次

【潮の仕組み】月の引力と地球の遠心力で起こる

海の海面が上がったり下がったりすることを「潮汐」と言います。

この潮汐は「月が地球に及ぼす引力と地球の遠心力」によって引き起こされます。

この現象によって「満潮」と「干潮」があり、それぞれ1日に2回発生します。

潮の満ち引きの仕組み

【満潮】その日の中で1番、海水面が高い

その日の中で1番、潮位(海水面)が高い時を「満潮」と言います。

月に近い側の海面は月の引力によって引かれて海水面が上がり満潮になります。

また月の反対側は月の引力は弱くなり地球の遠心力で海水面が上がり満潮になります。

【干潮】その日の中で1番、海水面が低い

その日の中で1番、潮位(海水面)が引く時を「干潮」と言います。

月に対して90°の角度では月側に海水が引っ張られるため海水面が低くなり干潮になります。

【潮回りとは?】潮位の差の違い

潮回りとは満潮、干潮の潮位の差の違いを表したものになります。

潮位の差によって5種類の潮回りがあります。

潮回りは太陽の引力、月の引力、地球の遠心力により引き起こされます。

【潮回りは5種類】大・中・小・長・若

潮回りは5種類で約15日間の周期で回っています。

  • 大潮:1日の干満差が最も大きい。
  • 中潮:大潮の次に干満差が大きい。大潮、中潮が一般的に釣りに向いているとされている。
  • 小潮:干満差が最も少ない。
  • 長潮:小潮に続いて干満差が少ない。
  • 若潮:干満差が徐々に大きくなる。

これらの潮回りは約15日周期となっています。

大潮(4日)⇨中潮(4日)⇨小潮(3日)⇨長潮(1日)⇨若潮(1日)⇨中潮(2日)⇨大潮(4日)・・・

といった具合に大潮から始めり中潮、小潮、長潮、若潮と経て中潮に入り大潮に戻ります。

【大潮】干満差が最も大きい

1日の干満差が最も大きいのが「大潮」です。

一般的に魚の活性が最も高まり釣りに適している潮回りと言われています。

しかし元々、潮流が激しいところでは流れが早くなりすぎて釣りができなくなることもあります。

チヌチヌマン

筆者の地元である三重県全般は大潮の時は厳しいと昔からの言い伝えのようなことを聞きます。

大潮の場合

大潮の場合、太陽と月の両方からの引力があるため干満の差が大きくなります。

【中潮】大潮の次に干満差が大きい

大潮の次に干満の差が大きいのが「中潮」です。

適度に潮の流れがあり、魚の活性もあがるので場所によっては1番良い潮回りと言われています。

【小潮】干満差が最も小さい

潮の干満差が最も小さいのが「小潮」です。

大潮の真反対と考えれば良いです。

潮の流れが弱くなり魚の活性も下がります。

一般的に釣りには適さないとされています。

小潮の場合

小潮の時は太陽と月がそれぞれ引っ張り合いをするために干満の差は小さくなります。

【長潮】干満が緩やかにダラダラ

小潮の終わりにあたり緩やかな干満差がダラダラ続く潮が「長潮」です。

潮の動きが少なく活性も上がらないため小潮同様、釣りには適さないと言われています。

【若潮】変化の出始める潮

干満差が徐々に大きくなり中潮へと続くのが「若潮」です。

変化の出始める潮ですが小潮、長潮と同様に干満差の小さい潮回りとなっています。

しかし潮位の変動が少ないことか時合が長く続くというメリットがあります。

大潮は潮が大きく動くがゆえに時合がすぐに終わるということもあるのです。

【潮止まり・上げ潮・下げ潮】

潮の動きで釣り人の間でよく言われる言葉が「潮止まり」「上げ潮」「下げ潮」などがあります。

  • 潮止まり:干潮、満潮のピーク。1日に2回。
  • 上げ潮(上げ):潮が満ちてくる状態。
  • 下げ潮(下げ):潮が引いてくる状態。

一般的に潮止まりは潮の流れが止まり魚の活性も落ちると言われています。

【上げ3分・下げ7分】魚が釣れやすい時間帯

釣りの時合を表す言葉で「上げ3分・下げ7分」という言葉があります。

干潮の海面を0分、満潮の海面を10分とした場合、その時の海面の高さを表した用語になります。

潮の上げ下げを表したもの。

潮止まりから潮が動き出すタイミングで尚且つ、流れが早すぎないので最も魚の活性が高まり釣りに適している時間、つまり時合とされています。

チヌチヌマン

釣りをしている方ならこの時合は実感している方も多いと思います。
釣れていたのに急にアタリがなくなったとか、急に釣れ出したとか・・・。

【海釣りにおける潮】まとめ

海の潮について紹介、解説しました。

潮の仕組み
  • 潮汐:月の引力と地球の遠心力により発生
  • 満潮:その日の中で1番、海水面が高い
  • 干潮:その日の中で1番、海水面が低い
潮回り・5種類
  • 潮回り:太陽の引力、月の引力、地球の遠心力により発生
  • 大潮:干満差が最も大きい釣りに適している。
  • 中潮:大潮の次に干満差が大きい。場所によっては最も釣りに適している。
  • 小潮:干満差が最も小さい。魚の活性が下がり釣りに向かない。
  • 長潮:干満が緩やかにダラダラ続く。
    • 若潮:中潮に向かって変化が出始める潮。

潮を理解することで釣りにメリハリができて釣果アップに繋がるかもしれません。

そして海の変化に敏感な人は釣りが上手な人が多いです。

潮を理解することで釣りが上達する一つの道だと思います。

しかし潮に囚われすぎて「今日は長潮やから釣れへん!」とならずに釣り本来を楽しむことが大切だと思います。

参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

海釣りを中心に僕の趣味をこのブログに置いています。
釣りはグレのフカセ釣り、チヌのかかり釣りをメインに運営しているブログです。
他にもアウトドア、グルメ、ファッションなど扱っており、
「趣味に生きる男」を目指しています。

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