ダイワのスピニングリールの番手の見方を解説します。
数字、アルファベットの羅列になっておりそれぞれに意味があります。
この記事を読んで頂ければダイワのスピニングリールの番手の見方が分かりリールを選ぶ際の参考になります。
- ダイワのスピニングリールの番手の見方
- 数字:リールのサイズ
- アルファベット:スプール、ハンドル、ギア比
釣り初心者の方に向けて一から解説しています。
最後まで読んで頂ければスピニングリールの番手の見方が分かりますので、良ければご覧ください。

数字、アルファベットはリールの仕様を表す
リールの仕様は
数字とアルファベットの組み合わせで分かります。

リールの番手はこれらの数字とアルファベットで決まります。
前から順番に説明しています。
- 冒頭:特殊表記。FC、PC、STなど
- 数字:リールのサイズ。LT規格(LT +数字)、RCS規格(数字のみ)
- 数字の後ろの”S”など:巻糸量
- C:コンパクト。ワンサイズ小さいボディ
- サイズの後ろ:ギア比
- 末尾:特殊表記。DH、QD、LBDなど
これらの項目でリールの番手が分かります。
シマノと比べるとダイワ独自の表記が多く覚えづらいかもしれません。
「LTコンセプト」とは2018年にダイワから発表されたシリーズになります。
LTコンセプトを搭載したリールには冒頭にLTの表記が付いています。
ここからはそれぞれの項目を詳しく見ていきます。
【冒頭】カスタムを表す。FC・PC・ST・SF
冒頭の表記は「カスタムの内容」を表しています。
ダイワ独自の番手表記でシマノにはありません。
それぞれの意味は下記の通りです。
- FC(フィネスカスタム)ボディサイズを1000番を採用
- PC(パワーカスタム)ボディサイズとローター、スプールのサイズが共通
- ST(センシティブチューン)マグシールドを搭載しておらず、軽量化に特化
- SF(スーパーフィネス)徹底的に軽量化、コンパクト化され超繊細な釣りに特化
小型番手のスピニングリールでは各カスタムがあり、ラインナップがめちゃくちゃ充実しています。
チヌチヌマン特徴が尖りすぎて初心者、中級者には選ぶのが難しいかもしれません・・・笑


【数字】リールのサイズ。LT規格とRCS規格
LT規格は2018年から採用されているダイワ独自の番手となります。
「LIGHT &TOUGH」の略で軽くて、丈夫というコンセプトとなっています。
LT+数字でサイズが決まり、スプール径を表しています。
| 番手表記 | スプール径 |
|---|---|
| SF/LT1000 | φ40mm |
| SF/LT2000 | φ42mm |
| SF/LT2500 | φ45mm |
| LT3000 | φ48mm |
| LT4000 | φ51mm |
| LT5000 | φ54mm |
| LT6000 | φ57mm |
RCS規格は従来からの規格で「数字のみ」で表記されます。
LT規格とRCS規格のサイズ感と対象魚の目安は下記の表です。
| LTリールサイズ | 従来リールサイズ感(目安) | 対象魚の目安 |
|---|---|---|
| LT1000 | 1000 | アジ、メバル、トラウト |
| LT2000 | 1500〜2000 | トラウト、アジ、メバル |
| LT2500-C | 2000〜2500 | バス、エギング(ライト)、トラウト |
| LT2500 | 2500 | エギング、バス、シーバス、テンヤマダイ、トラウト |
| LT3000-C | 2500〜2500R | エギング、シーバス、テンヤマダイ、バス、トラウト |
| LT3000 | 2500〜3000 | シーバス、フラットフィッシュ、ディープエギング、大型トラウト |
| LT4000-C | 3000 | シーバス、フラットフィッシュ、大型トラウト、サーモン、ライトジギング、ライトショアジギング |
| LT5000-C | 3000〜4000 | ライトショアジギング、ライトジギング、シーバス、フラットフィッシュ、大型トラウト |
| LT6000 | 3500〜4500 | ジギング、ショアジギング |
今ではLT規格が主要となっており今後もラインナップが増えることが予想されます。
【数字の後ろ】巻糸量
数字のすぐ後ろは「巻糸量」になります。
先ほどの数字のスプール径とこの巻糸量との組み合わせでスプールが決まります。
巻糸量は5種類です。
- D:深溝
- 無:標準
- S:浅溝
- SS:超浅溝
- SSS:超々浅溝
SSSになるにつれてスプールの溝が浅くなっており巻けるラインのキャパが減ります。
下のスプールの写真を見て頂けるとなんとなく分かると思います。


この写真のスプールは僕が所有しているシマノ製ですがスプールの溝の考え方は同じです。
参考までに。
【スプールの後ろ】C:コンパクトサイズ
スプール表記のすぐ後ろに「C」が付くと、「コンパクトサイズ」を表します。
スプールはそのままでボディサイズがワンサイズ小さいリールになります。
例えば「LT3000C」の場合・・・・
スプールサイズはφ48mmだが、ボディサイズは一つ小さいLT2500用になります。
糸巻き量はキープしたいが、できるだけ軽量なリールを使いたい時にオススメです。
【サイズの後ろ】ギア比
サイズの後ろのアルファベットは「ギア比」になります。
ダイワのギア比は4つあります。
- P:4.9以下
- 無:5.0〜5.4
- H:5.5〜5.9
- XH:6.0以上
ギア比は「ハンドル1回転あたりローターが何回転するか」を表します。
例えばギア比が6ならハンドル1回転させたらローターが6回転します。
数値が大きいほどハイギア、小さほどローギアとなります。
【末尾】特殊表記。DH、QD、LBD
番手の末尾は特殊表記となり、ハンドルなどを表します。
- DH:ダブルハンドル
- QD:クイックドラグ
- LBD:レバーブレーキドラグ
それぞれの解説をしていきます。
【DH】ダブルハンドル
DH(ダブルハンドル)は「ハンドルが2本になっている」リールです。
エギング用リールに多い仕様でダイワであれば「エメラルダス」などに搭載されています。


引用:ダイワ公式HP「エメラルダス AIR」より
【QD】クイックドラグ
QD(クイックドラグ)はドラグノブを通常より少ない回転数でドラグを調整できる機能です。
通常であればドラグノブが半周のところ、QDであれば1/4週で済む、という機能です。


通常、赤線の半周のところQDであれば紫線の1/4で済む
【LBD】レバーブレーキドラグ
LBD(レバーブレーキドラグ)はドラグ付きのレバーブレーキリールのことです。
主にフカセ釣りで使うリールです。


引用:ダイワ公式HP「トーナメントISO LBD特設サイト」より
【ダイワ・スピニングリールの番手の見方】まとめ
ダイワのスピニングリールの番手の見方について解説しました。
- 冒頭:カスタムを表す。FC、PC、ST、SF
- 数字:リールのサイズ。LT規格とRCS規格
- 数字の後ろ:巻糸量
- スプールの後ろ:Cの表記。コンパクトサイズ
- サイズの後ろ:ギア比
- 末尾:特殊記号。DH、QD、LBD
ダイワは独自の設定があり、特にイグジスト、エアリティあたりは番手の設定がかなり細分化されています。
シマノと比べても「ちょっとややこしいぁ〜」という印象を個人的には受けます。
(多分、シマノとの差別化を図っているんやなと思います。)
でも何回もカタログを見て、店頭で実物を見ていると自然となんとなく覚えてきます。
この記事も今後のリール選びの参考にして頂けると幸いです。






イシダイを釣っても磯に釣られるな。

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