【釣り糸(ライン)の種類】 ナイロン・フロロカーボン・PEの特性と選び方を解説

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釣りには欠かすことができない釣り糸。釣り人と魚を繋ぐ大切なアイテムです。

現代の釣り糸は主な素材が「ナイロン」「フロロカーボン」「PE(ポリエチレン)」の3種類となっています。

釣り糸の特性の用語解説と3種類の素材の特性と違いを解説します。

  • 釣り糸を表す特性の用語解説(伸び率・比重・引張強度・吸水性・耐摩耗性)
  • ナイロン、フロロカーボン、PE(ポリエチレン)それぞれの特性と選び方

ぜひ最後まで読んで釣り糸の選び方のポイントを学んで釣果に繋げてください。

目次

【釣り糸の特性】 用語の解説

釣り糸を理解するには特性を表す用語が出てきます。まずはよく使われる用語の解説をしていきます。

【伸び率】 どこまで伸びて切れたか?

「伸び率」とはラインに荷重負荷をかけた時に”どこまで伸びて切れたか?”を表します。

例えば1mのラインが10cm伸びれば伸び率は10%となります。

伸び率が低いほどダイレクトにアタリが伝わるので感度が良い、となります。

逆に伸び率が高いと合わせた時にラインが伸びてしまうので感度が低い、という風になります。

【比重(沈降速度)】 ラインの重さ。

ラインの重さ「比重」、または「沈降速度」とも言います。

真水の比重を1とした時にどれだけの重さがあるかを表します。

例えば真水を1としてラインの比重が1.5であれば沈んでいき、0.5であれば浮きます。

ちなみに海水は塩を含んでている分、重く1.03〜1.04ぐらいだと言われています。

【引張強度(直線強度)】 ラインの強さ

単純に引っ張って強さを測るのが「引張強度」です。「直線強度」とも言います。

測定には専用の測定器を使用しラインの端をゆっくり引っ張っていきラインが切れた時点での値を表します。

【吸水性】 劣化速度に直結する

ラインがどれぐらい水分を吸収するかを表したのが「吸水性」です。

釣り糸が水分を吸収するとその分、劣化が早くなるのでイコール「劣化速度」とも言えます。

他にも劣化速度に影響を及ぼすのが紫外線などがあります。

【耐摩耗性】 傷のつきにくさ

障害物などに擦れた際に傷を防いで強度を維持する能力「耐摩耗性」と言います。

海釣りで言えば岩礁や堤防に擦れても傷がつかずに切れないラインを耐摩耗性が高いといえます。

また傷がつきにくいということは耐久性にも優れており長く使えるのでお財布にも優しいです。

【釣り糸の特性】 ナイロン、フロロ、PEをそれぞれ解説

釣り糸の特性の用語を理解したところでナイロン、フロロカーボン、PEのそれぞれの特性を解説していきます。

それぞれの特性を理解した上でラインの選択の手助けになれればと思います。

各ラインの解説で特性を表でまとめています。
その特性が3種類のうち何番目なのかを表すために🥇、🥈、🥉を付けているので参考にしてください。

【ナイロンライン】 使い勝手がよく万能な釣り糸

『ナイロンライン』 特性一覧
伸び率 🥇25〜35%。よく伸びる。伸縮性が強く衝撃吸収に優れる。
比重(沈降速度) 🥈1.14。水中を漂う感じ
引張強度(直線強度) 🥈十分な強さあり。
吸水性(劣化速度) 🥉吸水性あり。吸水、紫外線の影響を受けて劣化速度は早い。
耐摩耗性(柔軟性) 🥈フロロカーボンほど強くない。
価格 🥇一般的には安価
主によく使う釣り・ウキフカセ釣りの道糸 ・淡水のバス釣り
ナイロンライン 特性一覧

ナイロンラインの特徴は”しなやかさ”、”強さ”などバランスよく扱いやすいラインです。

巻き癖もつきづらくトラブルが少なく、幅広く釣りに対応できることから初心者にオススメのラインです。

サビキ釣り、ウキ釣り、ルアー釣り・・・とどんな釣りでもできるの釣り初心者の方はナイロンからスタートするのがオススメです。

【フロロカーボン】 ハリがありキズに強い。ハリス、リーダーによく使われる

『フロロカーボン』 特性一覧
伸び率 🥈23〜30%。ほどほどに伸びるが初期伸び率が低いためナイロンより感度良い。
比重(沈降速度) 🥇1.78。釣り糸素材で1番重い。
引張強度(直線強度) 🥉ナイロンよりやや劣る。
吸水性(劣化速度) 🥇吸水性ほぼ無し。吸水、紫外線による劣化が少ない。
耐摩耗性(柔軟性) 🥇表面が硬く傷がつきにくい。
価格 🥈PEよりは安価。
主によく使う釣りウキフカセ釣りのハリス かかり釣り ルアー釣りのリーダー
フロロカーボン 特性一覧

フロロカーボンの1番の特徴は”表面が硬く耐摩耗性に優れている”点です。

根ズレなどを起こしてもラインに傷が入りにくく耐久性に繋がります。

また比重が重たいのでウキ釣りのハリス、ルアー釣りでのリーダーとして使われることが多いです。

素材的に硬くて直線的なので巻き癖がつきやすくライントラブルにつながりやすいので注意が必要です。

【PE(ポリエチレン)】  引張強度 最強

『PE(ポリエチレン)』 特性一覧
伸び率 🥉約5%。ほとんど伸びないので感度が1番高い。
比重(沈降速度) 🥉0.98。とても軽くて水中に浮く。
引張強度(直線強度) 🥇釣り糸最強。ナイロンの約2〜3倍の強度。
吸水性(劣化速度) 🥈吸水性ほぼ無し。繊維の間に塩分が入るので手入れが必要。
耐摩耗性(柔軟性) 🥉とても弱い。根ズレや擦れで切れやすい。
価格 🥉高価。
主によく使う釣りルアー釣り全般の道糸
PE(ポリエチレン) 特性一覧

引張強度が釣り糸素材の中で最強とされているので、使用ラインを細くすることが可能でルアー釣りなどで道糸に使用すれば飛距離を得ることができます。

その反面、耐摩耗性が低く根ズレや擦れに極端に弱いです。ピッと擦っただけでプチッと切れることが多々あります。

非常に柔らかく比重も軽いので風に煽られたりすることでライントラブルになりやすいです。

使いこなすには慣れが必要なラインです。

【釣り糸の基礎知識】 まとめ

最後に各ラインの比較表になります。


ナイロン

フロロカーボン

PE(ポリエチレン)
伸び率よく伸びる普通伸びない
比重1.14。軽い1.78。重い0.98。非常に軽い
引張強度(直線強度)強い普通非常に強い
吸水性(劣化速度)あり。劣化早いなし。劣化遅いなし(繊維に入り込む可能性有)
耐摩耗性普通非常に強い弱い
価格安価普通高価
各製品の比較

ここで紹介、解説したのは3種類ですが近年では各メーカーさんからめちゃくちゃたくさんのラインが発売されています。

カタログを見たり、実際に手に取って触ったりしてお気に入りのラインを見つけてください!

【釣り糸の種類】 参考にした書籍など

今回参考にした書籍はこちらです。

釣り糸メーカー「SUNLINE(サンライン)」さんの総合カタログ

今日の釣り格言

魚に釣りを教えることはできない by 西洋の諺

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この記事を書いた人

海釣り、ファッション、グルメ、旅行と多趣味な30代です。
僕がしている全ての趣味のことを書いているブログです。

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