【青物御三家の見分け方】ブリ・ヒラマサ・カンパチの違い

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ブリ、ヒラマサ、カンパチは釣りのターゲットとして食味の良さから「青物御三家」と呼ばれます。

この3種は見た目がそっくり(特にブリとヒラマサ)で知らないと見分けができません。

この記事ではこの3種の見分け方を紹介します。

  • ブリとヒラマサの見た目の違い
  • カンパチの見た目
  • それぞれ3種の生態

ブリとヒラマサは特に分かりづらいのでまずはこの2種から解説します。

最後にそれぞれの生態を紹介しますのでご興味ある方は最後までご覧ください。

目次

【青物御三家とは?】一般的にブリ・ヒラマサ・カンパチ

釣りターゲットとしての人気、食味の良さから一般的に青物御三家はブリ、ヒラマサ、カンパチの3種を指します。

この3種はスズキ目アジ科ブリ属に属しており見た目が似ており見分けが難しいです。

特にブリとヒラマサがそっくりなので、まずはこの2種の見た目の違いを解説します。

【ブリとヒラマサの違い】アゴ形状と胸ビレの位置

ブリとヒラマサの見た目の違いを2つだけ紹介します。

  • 上アゴの角の形状
  • 胸ビレと黄色の縦帯の位置関係

ほとんどの個体がこの2つで判別可能です。

他にも違いはいくつかありますが分かりやすくて覚えやすいのでこの記事では2つに絞りました。

【上アゴの形状】ブリは角張り、ヒラマサは丸み

口元の上アゴの端の形状が違います。

  • 上アゴの端が角張っているブリ
  • 上アゴの端が丸みを帯びているヒラマサ
ブリとヒラマサの上アゴの形状の違い

釣り上げた時は口元を観察してみましょう。

【胸ビレと縦帯の位置関係】ブリは離れる、ヒラマサは重なる

胸ビレと黄色の縦帯の位置関係も見分けるポイントです。

  • 胸ビレと縦帯が離れているブリ
  • 胸ビレと縦帯が重なっているヒラマサ
ブリとヒラマサの胸ビレと縦帯の位置関係の違い

これが1番分かりやすい見分け方だと思います。

ブリとヒラマサは「上アゴの形状」と「胸ビレと縦帯の位置関係」の2つでほぼ見分けることが可能です。

【カンパチ】八の字の模様

ブリ、ヒラマサに比べるとカンパチは分かりやすいです。

  • 眼の横を通る斜走帯
  • 体色が褐色

この2つを見るとカンパチは分かります。

【眼の横を通る斜走帯】名前の由来

眼の横に斜めに走る帯があります。

これは上から見ると「八」に見えることから「間八」「冠八」と名が付いたとされます。

眼の横を走る斜走帯
上から見ると「八」の字に見える

小型の方がより鮮明で大きくなるにつれ薄くなってしまいます。

【体色】ブリに比べ褐色

ブリの背が青っぽいのに対してカンパチは褐色です。

ブリとカンパチの体色の違い

カンパチは慣れればパッと見てすぐに分かるようになります。

【青物御三家の生態】

最後に青物御三家のそれぞれの生態を紹介していきます。

分類、分布、生息域など解説するので興味ある方はごらんください。

青物御三家の分類は全て「スズキ目アジ科ブリ属」に属します。

【ブリ】出世魚の代表格

ブリ
引用:シマノ公式HP「海上釣堀で狙える魚」より
  • 標準和名:ブリ
  • 分類:スズキ目アジ科ブリ属
  • 英名一例:Yellowtail Amberjack(ブリ属全般)
  • 分布:琉球列島を除く日本各地;朝鮮半島
  • 生息域:沿岸の中、下層
  • 大きさ:100cm

ブリは出世魚の代表格で大きさ、地域で呼び名が変わります。

ブリの通称、呼び名
  • 関西:モジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
  • 関東:モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
  • 北陸:モジャコ→コズクラ→フクラギ→ガンド→ブリ

他にもアオ(東北)、スベリ(山陰)、ハナジロ(九州)、ヤズ(瀬戸)など。

マダイと並んで日本のお祝いの場には欠かせない魚です。

旬は冬で11〜2月の寒い時期で「寒ブリ」として有名です。

【ヒラマサ】磯のスプリンター

ヒラマサ
引用:シマノ公式HP「ヒラマサキャスティングゲーム」より
  • 標準和名:ヒラマサ
  • 分類:スズキ目アジ科ブリ属
  • 地域名:ヒラ(東京)、ヒラス(関西、九州、高知)、ヒラソ(山陰)
  • 分布:北海道以南、琉球列島;世界の湿、亜熱帯海域
  • 生息域:沿岸の中、下層
  • 大きさ:130cmを超える

「磯のスプリンター」という異名を持ち磯場やストラクチャーに対して強烈な引きを見せてくれます。

釣りで狙う場合、ブリよりも強いタックルが必要となります。

【カンパチ】150cmを超える大型も

カンパチ
  • 標準和名:カンパチ
  • 分類:スズキ目アジ科ブリ属
  • 地域名:カンパ(東京)、アカブリ(伊豆)、アカハナ(和歌山、四国)、オクムラガーラ(沖縄)
  • 分布:南日本、琉球列島;東太平洋を除く世界の温〜熱帯海域
  • 生息域:沿岸の中、下層
  • 大きさ:150cm以上

大物ターゲットとして釣り人気の高いカンパチ。

沖縄の石垣島周辺には30〜50kgの超巨大カンパチが生息しており釣り人の夢のターゲットとなっています。

船からのオフショアで狙うことが多くアジを使った泳がせ釣りが実績が高いです。

ヒラマサ、カンパチは共にシガテラ毒を有していることがあります。

【青物御三家の見分け方】まとめ

釣りの人気が高い青物御三家の見分け方を紹介しました。

ブリとヒラマサの見分け方
  • 上アゴの形状の違い
  • 胸ビレと縦帯の位置関係
カンパチの見分け方
  • 目の横を通る斜走帯
  • 体色は褐色
青物御三家の生態
  • ブリ:出世魚の代表格
  • ヒラマサ:磯のスプリンター
  • カンパチ:150cmを超える超大型も

3種ともに釣りターゲットとして人気が高く食べても美味しいです。

スーパーや鮮魚店など目にする機会も多くあると思います。

こういった見分け方を知っているとちょっと自慢できるかも!?しれません。

覚えておくと釣りももちろん食べるのも楽しくなることでしょう。

参考書籍
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この記事を書いた人

🎣ウキフカセ釣り歴5年🎣
→三重県尾鷲市がホームグラウンド。
【自己記録】
🐟クチブトグレ:43cm
🐟オナガグレ:40cm

🚗8型ハイエース乗り🚗
→2025年3月納車。釣り、アウトドア仕様にカスタム。

アメカジを中心としたヴィンテージ服、アウトドアが好きな30代男性です👔🏕️👟

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