各県には自治体が指定した「県魚」があります。
そんな県魚を紹介していきます。
この記事では東北の4県を紹介します。
- 県魚とは?
- 東北4県の県魚の紹介
- 釣り方と生態を簡単に紹介
東北の厳しい寒さの環境は美味しい魚がたくさんいます。
そんな中で県魚に指定された魚を紹介します。
北海道、宮城県、福島県は県魚の指定がないので紹介していません。
【県魚とは?】その地域を代表する魚
まず県魚とは・・・
各都道府県が指定したその地域を代表する魚介類のことです。
選定基準は国で統一されている訳ではありません。
漁獲量が多い、名産品、文化に根付いているなど各都道府県が様々な基準で定めています。
海水魚だけではなく淡水魚が選ばれることもあります。
そもそも県魚を指定していないところもあります。
【東北の県魚】青森県・岩手県・秋田県・山形県
東北地方で県魚の指定がある県を紹介します。
好漁場として有名な三陸沖やリアス式海岸など魚介類が育ちやすい環境があります。
県魚に関わらず美味しい魚がたくさんあります。
【青森県】ヒラメ

- 昭和62年7月20日制定
放流尾数、漁獲量が日本一を誇っていることから県魚に選ばれました。
冬が旬で高級魚としても知られています。
- 泳がせ釣り:堤防、磯、筏、船で小魚の活きエサ(アジ、イワシ)を使う釣り
- ルアー:砂浜でのサーフフィッシングが人気
- 標準和名:ヒラメ
- 分類:カレイ目ヒラメ科ヒラメ属
- 分布:千島列島以南の日本各地〜南シナ海
- 生息域:水深10〜200mの砂底
- 大きさ:100cm
- 他にヒラメを県魚としている県:茨城県、鳥取県


【岩手県】南部サケ

- 平成4年2月21日:公募により決定
江戸時代に「南部鼻曲がり鮭」として南部藩の重要な財源で盛んに鮭漁業が行われてきた背景があります。
また現代でもサケの人工孵化、放流が継続的に行われてきて日本でもトップクラスの水揚げ量を現在でも誇っています。
そんなこともあり「南部サケ」というブランドで広く県民に親しまれてきました。
- ルアー:河川内。スプーン、ミノーが人気。バーブレス、シングルフックが規定されている。
- フライフィッシング
- 投げ釣り:北海道が盛ん。お盆明け〜11月がハイシーズン。
- 標準和名:サケ
- 分類:サケ目サケ科サケ属
- 分布:日本海側は九州以北。太平洋側は利根川以北。北太平洋、オホーツク海、ベーリング海
- 生息域:稚魚は春に降海、約4年で母川へ回帰
- 大きさ:80cm
【秋田県】ハタハタ

- 平成14年制定
しょっつる鍋やハタハタ寿司などの秋田県の郷土料理に欠かせない魚です。
秋田ではハタハタ無しでは正月を迎えることができない、民謡「秋田音頭」にも歌われており広く県民に愛されている魚です。
また「ブリコ」と呼ばれるハタハタのメスの魚卵はトロトロプチプチとした独特の食感を楽しむことができます。
- サビキ釣り
- 標準和名:ハタハタ
- 分類:スズキ目ハタハタ科ハタハタ属
- 分布:日本海側は北海道〜山陰。太平洋側は東北沿岸。カムチャッカ、アラスカ
- 生息域:水深100〜400mの砂泥地
- 大きさ:25cm
【山形県】サクラマス

- 平成4年3月9日制定
山形県の庄内では昔から春のお祭りに欠かせないご馳走として親しまれ県魚として選ばれました。
県内の最上川、赤川はサクラマス釣りの聖地としても知られており山形県民にとっては大切な存在です。
- ルアー
- 標準和名:サクラマス
- 分類:サケ目サケ科サケ属
- 分布:北海道。山口、神奈川以北の本州。大分、宮崎県を除く九州。日本海、オホーツク海
- 生息域:満1年半で降海し約1年で母川へ遡上する(降海型)
- 大きさ:70cm
【県魚の紹介・東北地方】まとめ
東北4県(青森、岩手、秋田、山形)の県魚を紹介しました。
- 青森県:ヒラメ
- 岩手県:南部サケ
- 秋田県:ハタハタ
- 山形県:サクラマス
県魚はその地域に昔から愛されおり選ばれた背景などでも分かるとより理解が深まります。
また他にも東北には美味しい魚はいっぱいあります。
旅行などでで訪れた際に釣って食べて楽しんでみてはいかがでしょうか。
チヌチヌマン僕は各地の県魚を全てその土地で釣って食べるというのが一つの夢です。






[ヒラメ]寒ビラメ:冬(12〜2月頃)に獲れたヒラメのこと。脂が乗っており肉厚、身が締まり高級魚として扱われる。

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